10月23日のコミティア118に参加します。
NONUMBERLESSのスペースはA21bです。
日程 2016年10月23日(日)11:00~16:00
場所 有明・東京ビッグサイト東1・2・3ホール
http://www.comitia.co.jp/
1年ぶりにプリントポスターを出します。
あとその翌週に名古屋コミティアにも参加します。愛知県勢よろしくね。
あと最近フリーランスになりました。AI事業とかやってます。
一緒に働きたい猛者がいたら声かけてください。
鬱蒼と茂る森を背に赤い着物の少女が5,6人手を繋いでいる。
表情は読み取れず、何か小さな声で歌を歌っている。
更に目を凝らすとその輪の中に膝を抱えて座っている少女が居る。
少女は私から背を向けており、ゆらゆらと回る少女たちの視線は遠い。
ぽってりとした赤い太陽が沈むでも登るでもなく山際に留まっている。
ふと視線を戻すと輪の中の少女が背を向けたままゆっくりと立ち上がった。
そしてくるりとこちらを向く少女の目は、一つに見えた。
私は体を強ばらせて息を呑んだ。
回転を止めた少女たちもいつの間にかこちらを向いており微動だにしない。
逆光の中、表情は全く伺えず、耳の奥に静寂がキリキリと突き刺さる。
薄暗い風景に浮かぶ目、一つの目。そして沢山の目。
冷や汗が腋を流れ、心臓の音が全身を震わせている。
森の奥から形容しがたい獣の鳴き声のような鋭い音が聞こえ、肌で身の危険を感じる。
その音を合図にしたかのように少女たちは私の方へ走り出す。
裸足の足が大地を蹴る、トットットッという不吉な音が徐々に迫る。
私は震える脚を必死の思いで動かし、踵を返す。
その刹那、小さな手が私の背中に微かに触れる。
私は振り向かずに走りだし、聞こえた言葉を反芻する。
「「「次はあなたが鬼よ」」」